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単騎独考

私は錆びた鉈のように鈍く生き、よく使い切った歯磨き粉のチューブのように死にたい。

若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録

冒頭、講演録の前に、加藤順彦氏とその仲間たちの若い時代のストーリーが別の書き手によって小説のように展開する。私はこの冒頭を若者たちにまず是非一読して欲しい、大切なことは「人はまず出会う」のである、そして、「情報を交換」し、「信頼を形成」し「群れを作り」「コトをなす」のである。これが大きな世界の提示だろうと思う。

そして、そこから続く、講演録は「知恵」の指南、技術の「実態的知見」ではないかと思う。

この本を手にした若者には、「世界観」と「知恵」は渡したので、そこからは「自分の物語」を作りなさい、そして、「お互いの物語が交錯すればいいね」と説く、そういう本である。

万人にそれほどの行動力があるとは思わないが、この本を頼りに自分の物語を自分の人生で紡ぐ若者が一人、二人と生まれれば、彼らが社会を変革し、人を育てる、そういう「出立」の物語の指南書である。

 

若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録